FUTUTUKA Record producer 増渕 英紀


 音楽評論家というのは、“世を忍ぶ仮の姿”とまでは言いませんが、言わば“あだ名”のようなものだと思っています。いささかお堅い表現ですが、ライターと言うと業界の御用聞きライターのような気がして嫌だったので、だったら“あだ名”でいいやと思って名乗ってます。要はどちらを向いて仕事をするのかと言うことで、僕は常に業界ではなく、リスナーに向いていたいということです。

 

 ネット社会と言われますが、日本にはまだまだ開かれていない部分があり、情報もまるでリミッターが掛けられているように、フィルターを通った情報しか入って来ません。良く70年代は良かったなんて話を耳にしますが、リアル・タイムでも良い作品は一杯発表されています。ただその情報が日本に届いていないだけのことです。マスコミの英米偏重も問題で、なかなか他の国の情報は入って来ないのが現実。でも、実際はいいものが一杯ある。そういうものにスポットを当てて紹介していきたい。そんな思いでやって来たのが僕の音楽履歴です。


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